節句についてよくあるご質問
ひなまつり(桃の節句)
- おひなさまは誰が贈るもの?
-
おひなさまを贈るのは母方の実家というのが主流です。これは嫁ぐ娘が寂しくないように嫁入り道具として持たせた時代のなごりです。父方のご両親からは市松人形を贈る場合が多いようです。しかし、最近では両家で折半するなどのケースもございますので、一度家族で相談してみてはいかがでしょうか。
- どこで買うといいの?
-
人形専門店でお買い求め頂くことをおすすめ致します。豊富な品揃えはもちろん、幅広い価格帯のお人形を用意しておりますので、ご家族やお子様に合わせてお選びいただけます。また、伝統の技に裏打ちされた人形に関する知識を持ったスタッフがおりますのでお気軽にご相談下さい。良いものを長くお飾りいただくために、アフターサービスが充実しているのも魅力です。
- 二人目、三人目は共有でもいい?
-
ひなまつりの由来にあるとおり、おひなさまは女のお子さまの身の穢れや災いを肩代わりするいわば自身のお守りです。お母さまのお下がりや姉妹での共有は、厄を引き継ぐという説もあります。ですから、一人に一つが理想的です。
- おひなさまを出すのはいつ頃?
-
おひなさまは初節句ならお正月過ぎ、二年目以降なら立春過ぎの(2/4頃~4/3頃)、お日柄の良い日に飾りましょう。
五月人形(端午の節句)
- 五月飾りは誰が飾るもの?
-
絶対にこの人、という決まりはありませんが、母方の実家から贈るのが主流となっています。一方、父方のご両親からはおもてに飾る鯉のぼりを贈るケースが多いようです。もちろん、この慣例にこだわらず、みなさんで相談して納得のいくかたちであればOKです。
- 二人目も男の子。五月飾りは兄弟共有でいい?
-
端午の節句の由来にあるとおり、五月人形は男の子にふりかかる病や災いを肩代わりするもの。お父さまのお下がりや兄弟での共有は“厄を引き継ぐ”という説もありますので、一人に一つが望ましいとされています。長男には鎧飾り、次男には兜飾りや武者人形と種類を変えるケースが多いようです。
- 五月飾りは、いつ頃から飾るもの?
-
五月人形、鯉のぼりは、特に決まった日というのはありませんが、お節句の一ヵ月ほど前のお日柄の良い日が望ましいでしょう。清名(4/5頃~6/5頃) お日柄の良い日に飾りましょう。長期間出しっぱなしにするのは、色あせや傷みのもと。お節句が済んだお天気の良い日に片付けましょう。鯉のぼりは旧暦の五月五日まで飾ることもございます。
ひな人形・五月人形のお手入れ方法
お人形を飾る時
- 飾る場所について
-
直射日光は、衣裳の変色、褪色の原因となりますので直射日光の当たらない場所を選んで飾りましょう。
- 直接手を触れないように
-
お人形を飾るときやしまうときは、三月人形はお顔や手、五月人形は金具などに直接手を触れないようにしましょう。指の油分が、お顔や手の汚れ、金具のサビの原因になります。 手をきれいに洗い、薄手の手袋を着用、またはきれいな紙や布を利用して取り扱いましょう。
- お手入れは軽く毛バタキを使いましょう
-
お人形を飾っている間のお手入れは、取り扱いに気をつけながら毛バタキで軽くホコリをはらいましょう。
※ お人形お手入れ用品「はぐくみ」をご使用になると便利です。
お人形をしまう時
- お手入れは軽く毛バタキを使いましょう
-
しまう時はホコリをはらってから一度風にあててから羽ばたきでホコリをはらいましょう。
衿や袖口、裾の合わせ目などの細かい部分は、穂先をくずした小筆を使ってていねいにはらい落としておきます。
- 薄紙で包んで守ってあげます
-
女雛や官女をしまうときは、柔らかい白紙(サクラ紙やティッシュペーパー等)を頭の後ろからあて、髪型をカバーするように包み込みます。お顔の部分は、 さらに折りたたんだ薄紙を重ね、最後に細長く切った紙をお顔にあてて後ろに回し、ねじってとめます。ほかのお人形も同様に。
- 形くずれを防ぐために
-
衣裳人形の袖や袂には、ふくらみがつぶれないように、薄紙を入れておきます。お人形は一体ずつ薄紙で包み、箱に並べたら、それぞれの隙間に包装紙などを丸めた詰め紙を軽く入れて形くずれを防ぎます。お人形の塗り台は布で拭き、台の表と表を合わせてその間に薄紙を1枚はさんでしまいます。
- 防虫対策
-
防虫剤にもいろいろな種類がありますが、ひな人形は保存に適している人形専門の防虫剤を使いましょう。同じ成分のものやニオイのつかないもの(ピレスロイド系)なら併用してもOKです。防虫剤の入れ過ぎは、衣装にシミや糸切れの発生にもなりますので適量にしておきましょう。五月人形も防虫剤を入れますが、大量に入れない事と直接人形にふれないようご注意下さい。また、しょうのうとナフタリンは同時に入れないでください。
また保存場所は、湿気が比較的少なく、また乾燥もしすぎない押入れ上段や天袋が適しています。天気が良く乾燥している秋に一度、陰干しをすることをおすすめします。風に当てた後は、毛ばたきなどでホコリをよく払ってからしまいましょう。